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参考文献

取引基本契約書の作成と審査の実務[第2版補訂版]

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『取引基本契約書の作成と審査の実務[第2版補訂版]』(滝川宜信、民事法研究会、平成19年)は、製造請負取引基本契約書について解説している実務書です。

著者の滝川宜信氏は、大学教授の方です。企業法務に関する書籍を数多く出版されており、また、民間企業(メーカー)での法務部長も経験されています(巻末「著者略歴」より)。

本書は、メーカーとその取引先を対象として、製造物の製造に関する取引基本契約書について解説している書籍です。また、条文例が豊富に掲載されています。

豊富な条文例が記載されている取引基本契約の解説書

本書は、タイトルのとおり、(製造請負の)取引基本契約書の作成・審査・実務について解説されている実務書です。

本書の大きな特徴のひとつとして、豊富な条文例が掲載されています。本書では、ひとつのモデル契約書の解説を通して、取引基本契約書全体の解説がおこなわれています。このモデル契約書の条文例に加えて、個々の条文の条文例も豊富に記載されています。

条文例そのものも、多種多様です。また、その内容は、実際にメーカーで使用されているものです。契約書の文章は、あまり公開されることはありませんので、本書は、実務書としてだけではなく、資料としても価値があるといえます。

また、一般的な契約実務書の傾向として、条文例が豊富な場合は解説がおろそかになりがちです。極端な例としては、いわゆる「雛形集」のように、一切解説がなされていないものもあります。この点につき、本書は、条文例が豊富なうえに、解説も極めて充実しています。

解説の内容は、単に条文の内容について言及するのみにとどまらず、関連する法令、法律理論、判例にまで言及されています。さらに、条文例について、変更すべき点がある場合は、その変更例まで記載されています。このように、本書は、取引基本契約書の解説として必要なもの(例文、例文の変更例、法令、法律理論、判例)の大半が記載されています。

メーカーとその取引先の担当者必読の良書

上記のように、本書は、極めて実用性が高い書籍です。また、本書では、取引基本契約書の主要な論点について、まんべんなく言及されています。この点から、本書は、メーカーの担当者にとっては、必読書といえます。これは、メーカーの企業法務にかかわる法律実務家にとっても同じことがいえます。

そればかりではなく、本書は、メーカーの取引先の担当者にとっても必読書といえます。というのも、本書の特徴のひとつとして、両方の契約当事者(書籍内では、「買主」「売主」と表現されています。)の立場から解説がなされているからです。

具体的には、前半では、「買主提示型取引基本契約書」、後半では、売主提示型取引基本契約書」について解説されています。また、それぞれの条文例の解説について、必要な場合は、逆の立場ではどのような点について気をつけるべきかと、条文例の変更例が記載されています。

実際の契約実務では、当事者間で利害が対立し、立場によって、考え方が正反対となることがあります。このため、本書のように立場別に解説を記述する記述スタイルは、非常に実用性が高く、契約実務書であれば、当然採用するべき記述スタイルです。しかしながら、一般的な契約実務書では、紙面の都合などで、まず採用されることはありません。その意味でも、本書は、非常に価値があるものといえます。

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最終更新日2012年8月21日